列車の通過時刻の求め方
皆さんは架空鉄道や、ダイヤ改正案でオリジナルダイヤを作るとき、通過待避のとき、待避列車を何分停車すべきか悩んだ経験はありませんか?
そこで今回は、通過列車の通過時刻の求め方を書いていこうと思います。
以前は列車の通過時刻の求め方が書いているサイトは1つだけあったのですが、いつのまにか消されてしまい、ググってもSPIの通過算の記事しかヒットしません。
今回書く内容は、そのサイトに書いてあったものを偶然ノートにとっていたのでそれを書きたいと思います。
公式
通過時刻を求める公式は以下になります。
①.直前停車駅と通過駅の駅間距離
②.直前停車駅と次停車駅の所要時間
③. ①×②
④.直前停車駅と次停車駅の駅間距離
⑤. ③÷④
⑥.直前停車駅発車時刻+⑤
また、駅間距離はyahoo乗換案内で知ることができます。
公式の応用例
さて、ここからは先ほどの公式を用い、天王寺12:19分発 区間快速 日根野行き (2317H) の杉本町駅の通過時刻を求めてみましょう。
1.直前停車駅と通過駅の駅間距離を求める
Yahoo乗換案内を用いて、直前停車駅と通過駅の駅間距離を求めます。
今回の場合、直前停車駅は天王寺、通過駅は杉本町なので、天王寺駅と杉本町駅の駅間距離を求めます。
6.9kmと求まりました。これが公式①の値になります。
2.直前停車駅と次停車駅の所要時間を求める
今回の場合、直前停車駅は天王寺、次停車駅は堺市なので、天王寺駅~堺市駅の所要時間を求めます。
これも Yahoo乗換案内から知ることができます。
7分と求まりました。これが公式②の値になります。
3. ①×②
先ほど求めた値「6.9km」と「7分」を掛けます。
6.9×7=48.3です。これが公式③の値となります。
4.直前停車駅と次停車駅の駅間距離
8.8kmと求まりました。これが公式④の値となります。
5. ③×④
先ほど求めた値「48.3」と「8.8」を割ります。
時刻表記載のルールに従い、小数部を切り捨てます。
48.3÷8.8=5です。これが公式③の値となります。
6.直前停車駅発車時刻+⑤
今回の場合、天王寺駅の発車時刻「12:19分」に「5分」足します。
12:19+5分=12:24分 となります。
答え合わせ
よって、天王寺12:19分発 区間快速 日根野行き (2317H) の杉本町駅の通過時刻は 12:24分という答えになりましたが、本当に合っているのかを確かめたいと思います。
まず、この列車は、天王寺駅を12:19分に発車し、堺市駅に12:26に到着するので、少なくとも12:20~12:25の範囲内でなければなりません。
12:24分はこの範囲内ですので、取り敢えず最低限の基準はクリアです。
また、この列車の前を走る普通列車は杉本町でこの列車を待避するので、普通列車の待避時間内に収まってなければなりません。
では確認してみましょう。
追い越す列車は、一般的に「追い越される列車が待避駅に到着して2分後~追い越される列車が待避駅を発車する1分前」の時刻に退避駅を通過することが多いです。
つまり、今回の場合は、区間快速に追い越される普通列車が杉本町駅に到着するのは12:22分で、この普通列車が杉本町駅を発車するのが12:27分なので、区間快速は12:24分~12:26分に通過することがわかります。
ここで思い出してみましょう。今回求めた通過時刻は12:24分なので、この範囲内です。
よって、今回紹介した列車の通過時刻の求め方の公式は正確であることが分かりました。
まとめ
天王寺12:19分発 区間快速 日根野行き (2317H) の杉本町駅の通過時刻を求める場合
天王寺駅発車時刻・・・12:19分
①.直前停車駅と通過駅の駅間距離・・・6.9km
②.直前停車駅と次停車駅の所要時間・・・7分
③. ①×②・・・6.9×7=48.3
④.直前停車駅と次停車駅の駅間距離 ・・・8.8km
⑤. ③÷④ ・・・48.3÷8.8=5
⑥.直前停車駅発車時刻+⑤ ・・・12:19+5=12:24分
おわりに
今回は、退避駅での列車の通過時刻を求める方法を紹介しましたが、皆さんも架空鉄道や架空ダイヤを作るときに是非使ってみてください。
今回はここまでです。ありがとうございました。